2013年3月3日日曜日

Mint.com (続き)


あっという間に3月になってしまいました!ここシリコンバレーでも、何と雛人形が浮かび上がる、ひな祭りのカードを見つけました。白人が圧倒的に多いLos Gatosという街のカード屋さんで見かけたのですが、アメリカ人は絶対に、なんのカードがわかっていないだろうな-。

さて、前回のブログでご紹介した、「Mint.comのその後をご報告します。

この「Mint.com」。登録すると、 ゲーミフィケーションで楽しくタスクをクリアしていくうちに、いつの間にか家のファイナンシャル・プランができているというサイトです。素晴らしいコンセプトに嬉々として登録を済ませ、いよいよ開始というところで、思いっきりつまずいてしまいました。

何と、実際の銀行口座番号、口座にログインする暗証番号などを入力しないと、その先に進めないのです。これは、最も重要な個人情報ですよね。Mint.comに誰かが入り込んで(もしくは誰かがシステムにアクセスして)情報を盗んだならば、一環の終わりなのでは!?と危機感を覚えました。特に最近、あちこちでセキュリティ上の問題を耳にするので、敏感にならざるをえません。

ウェブサイトの機能とコンセプト上、実際の銀行口座につなげるのは理解出来ます。確かにその方が手軽です。しかし一方で「セキュリティが心配、又は情報を出したくない」顧客もいるはず。オプションとして口座残高などの数字を手入力出来るといいのですが、出来ません。つまり、銀行口座情報を入れないと、先にちっとも進めないのです!
実は過去に、私もウェブ上のソフトを銀行口座に直接つなげたことがあります。特に、会社の会計用のソフトではその機能は大いに役だっています。しかしその場合でも、「繋げなくてもいい、(大変だけれど)自分で入力する」というオプションもありました。こうした大切なことを自分で選べるのは、安心感が違います。


正直、確かに便利で楽しいのかもしれないけれど、何の実績もない(失礼)ファイナンシャル・プランのウェブサイトのために、自分の口座情報を入力は出来ません。そんなリスクを冒してまでも、楽してプランを立てようとも思いません。
「イヤだなー」と思って、そのままそこで「Mint.comのサイトをしばらく放置しておくと、「どうして登録途中でやめたのか教えて下さい」とメールが来ました。感じのよい聞き方だったので、本当のことを返答しておきました。

そうしたらなんと! その数日後にまた別のメールで、「Mint.comはこんなにセキュリティーが高いのですとアピールして来ました。「偉いぞ、Mint.ちゃんと私の話を聞いていたの」と感心しましたが、それでも私の決心は変わりません。近年はどんなに社会的信用の高い会社でも、顧客情報の漏洩問題があるのですから。
結果、残念ながら評判のゲーミフィケーションは試すことができませんでした。私にはセキュリティ・リスクが高すぎました!

どなたか、銀行口座番号と暗証番号を教えていただければ、私があなたのファイナンシャル・プランをゲーミフィケーションで立てて差し上げますよ。