2013年8月28日水曜日

メディア活用で華々しく北米デビュー!

メディア活用で華々しく北米デビュー!


アメリカ市場にいよいよ進出!となった場合、新製品や新サービス発表は絶好のPR機会になります。ソフトウエアや特にゲームなら、ローンチ時にいかにユーザー獲得するかが成功の鍵となります。自社製品やサービスが有名なブログやニュースに記事がのり、ばんばんお問い合わせが来て、顧客がどんどん増える。自分は営業をしていないのに、インバウンドのお客さんが勝手に来る。そんな華々しい米国デビューを飾りたいものです。



でも「そんなのちょっと現実離れしている」と、少し事情を知った人なら思うかもしれません。そんな素晴らしいローンチを実現するにため、当地の企業も様々にあの手この手の戦略を練っています。そんな簡単に行くとは思えませんよね。それに、派手なPRをしていくには相当高くつくのではとお思いではありませんか?事実、米国で専門のPRエージェントを雇った場合、何と最低でも月額$5,000から高くて$20,000。平均は月額$10,000が相場です。新製品や新サービスローンチなら、例えば2ヶ月でいいやと思っても、かなりのコストになります。

そんな高価なら、その金額分、直接広告をうつ方が効果があるのでは?と思うかもしれません。しかし、メディアで取り上げられた場合、顧客にとっては広告よりもずっと信用出来る情報源となるため、購入に結びつく可能性が高いのです。そのため、企業も何とか自社製品やサービスをメディアに取り上げてもらおうと必死です。
  

どうしてもコストを抑えたい場合、「自社内でやってみようかな」と思うかもしれません。そんな方々のため、今度、PR準備のために押さえるべきポイントとTIPSをご紹介していきます。

2013年8月21日水曜日

ソーシャルメディアの効果

ソーシャルメディアの効果

ここ北カリフォルニアでは早くも学校が始まりだし、あっという間に夏が終わる、、、。と思いきや、もうすでに企業ではホリデーシーズンに突入する準備をしています。

御存知の通り、北米ではこのホリデーシーズンに一大ギフト商戦が繰り広げられます。お年玉の習慣がないため、クリスマスにギフトを子どもたちや友人、それから大人にも。もちろん親戚や奥様や旦那様にも、ギフトは忘れてはならない大事な要素です。このとにかく数多いギフトの準備、毎年頭の痛いところです。

アメリカでは特にB2C(消費者向け)ソーシャルメディアが盛んで、今年はソーシャルメディアを使ってのマーケティングが大注目です。

ところでこのソーシャルメディア、一体どの位効果があるのでしょう。ホリデー商戦への影響を数字で見て行きましょう。

何と!65%の買い物客がこのホリデーシーズンに、「最適なギフト」をソーシャルメディアで見つけています。



92%もの消費者がソーシャルメディアで得た情報を信用しています。

25%の人たちがソーシャルメディアで得た友人や知人からのお奨め情報で、ギフトを購入しています。

そして、たったの2.3%の人たちだけがオンラインのバナー広告から、商品を購入しています。

ソーシャルメディア、すごい効果!

オンラインの「口コミ」を使い、消費者は賢くギフトを選んで買い物をしています。友人達がお奨めするギフトなら、はずれも少ないだろうし、そのままオンラインで購入も可能です。お店でどうしようと悩むこともなくて、消費者には一石二鳥です。

その一方で、企業からの広告効果の低さといったら、驚きです。消費者は広告だけでは、もう、買ってくれないのが厳しい現実のようです。

北米市場で消費者に売りたい皆様、オンライン広告を打つだけでは、もう効果は期待できません。広告と合わせてソーシャルメディアをいかに効果的に使うかが、商戦を勝ち抜く鍵なのです!

2013年8月15日木曜日

ソーシャルメディアの難しさ

前回のトピックでお話したように、ブランドイメージを高めるたり、製品について知ってもらうのはもちろん、ソーシャルメディアはお客さんとの対話にも使われます。

今やインターネットで悪いうわさや評判はあっという間に地球を駆け巡ります。お客さんが自社製品やサービスについて、良くも悪くもインターネット上で話をするのは止められません。それよりも、自分たちの分からないところでされるより、自分たちに向かって(わかるところで)してほしい。多くの企業がお客さんの話の場を引き寄せるため、様々な努力をしているのです。

ソーシャルメディアを使うと、不満のある顧客に直接企業が話せ、はやめの対応で問題の芽を摘むことができます。そのため、B2C企業のマーケティング部門は、インターネット上でどんなことが顧客の間でやり取りされているのか、しっかりモニターをしています。


難しいのは、問題があった時、顧客との対話をどこまで公にするのか。ある会社でサービスについて顧客からネガティブなコメントがある関連サイトにのりました。その会社はすぐにその顧客にメールで連絡をし、ネガティブな意見について本人と直接対話をしました。サービスについての意見の食い違いはしかたのないことと双方納得したのです。ここまではよかったのですが、ところが、その後に企業側がそのネガティブコメントを消したのです。

自分のコメントが消されて、もちろんコメントした本人は面白くありません。そこで「私のコメントが消された!」と大騒ぎをし、他の顧客にも、ネガティブコメントを消去する企業の対応の仕方が知られるところとなりました。隠したいところが、逆に強調される結果となってしまったのです。


マーケティング予算や人材の限られたSmall Businessでも、いや、Small Businessだからこそ?お客様が何か自社の製品やサービスについて話しているのを、きちんとモニターする必要があります。特に今は、マーケティングのプロ用に様々なソフトがありますから簡単に設定もできます。(これらのソフト、日本語対応していないのが残念です。)


米国市場を目指すなら、英語の会話をモニターして素早い対応をするのは、もはや必須と言えるでしょう。

2013年8月8日木曜日

アメリカのマーケティング・トレンド

アメリカのマーケティング・トレンド

なんといっても、ソーシャルメディアですよね。
猫も杓子も、B2C(Business to Consumers)ばかりでなくB2B(Business to Business)もソーシャルメディアをいかに活用するか、です。キーワードはコンテンツ。

ソーシャルメディア活用B2Cですばらしいのは、やっぱりNike。例えばツイッター。新製品の性能や発表、とにかく格好良い写真も豊富な宣伝はもちろん、製品に直接関連なくても、ランナーやエクササイズする人たちをインスパイアするような事を言います。例えば、Trophies are made of gold. Champions are made of mettle. トロフィーはゴールドで出来ている。チャンピオンは根性で出来ている。(MettleMetal金属とかけていて、語呂もいい。)これを聞くと、「よし、エクササイズ、やろう!」って思う人もいるだろうな。 写真使いも上手いし、流石です。つい、followしたくなります。



面白いと思うのは、NikeFacebookではNikeサッカーと称してサッカー関連のことばかりを集めています。ですが意外にも、他に人気が高いバスケなどについてはありません。サッカーとFacebookの関連が特に強い?サッカーは米国よりむしろ米国外で人気があり、海外のファンに簡単にリーチできるのがFacebookだからでしょうか。きちんと使い分けていますね。

自社製品のことばかりを話題にすると企業もありますが、これはまだソーシャルメディア途上の企業です。宣伝ばかりではお客さんにうるさがられ、unfollowされるようになったら逆効果です。

上手く自社ブランドのイメージを高めるような、そして面白くてちょっとためになる、そんなイメージ発信を続けられたらソーシャルメディア・マーケティング上級者(社)ですね。


次回は逆に、メッセージの受信についてのトピックです。

2013年8月1日木曜日

マーケティング、日本とアメリカでどう違う?

今回、日本出張で色々な方達にお会いして、勉強になることが沢山ありました。その時によく聞かれたことが「日本とアメリカのマーケティングってどう違うの?」です。

お客さんに企業のイメージやメッセージを届けるという目的は同じでも、どんな風に届けるかがかなり違うような気がします。

ビジュアルにするとわかりやすいので、日本でのマーケティングのイメージです。


これは、ビルボードに大きな広告などをうって、それを皆が見るイメージ。
日本では大きなトレンドがあることが多いし、かなり大雑把にくくると、皆、大体似たような考え方やライフスタイルであったりする。それで、何か広告などをうって、皆がそれを見て「フムフム」という感じでしょうか。実際、製品の新発売キャンペーンでも、ビルボードや店頭ポスターが多用されています。

その一方、アメリカ風にすると、こちら。

皆が違う方を向いて、違う考え方をして、それぞれの好みの活動をしている。だから、ビルボードなんかは、もちろんハイウェイ沿いにあったりするけれど、一般的にあまり効果的でない。新製品のキャンペーン用店頭ポスターも、見かけない。では、どうやってマーケティングしているのだろう。マーケティングのプロ達が何を考えているのか。

このとにかく多種多様でバラバラな考えの人たちの中でも、「その商品を使うことで彼らの問題解決になるから、顧客になるであろう 人たち」に、どうやって「彼らの目前にそのメッセージと商品を届けるか」、を必死に考えているのです。

これは「言うは易く行うは(かなり)難し」。ただ皆に宣伝しても、あんまりにも市場や国土や人口が広大で、とにかく多種多様な人々がいるため、かなりきっちりターゲットをしぼっていかないと効果が出ないのです。誰がこの製品を必要としているのか、その人達は普段は何を見ているのか、どうやってそのメッセージを届ければいいのか、いつ届ければいいのか、購入してもらうパターンは何かなど、細かく考える必要があります。インターネットとソーシャルメディアの活用でお客さんについて研究し、企業はどんどん「必要なお客さんの目の前に届ける精度」を上げてきています。


実際の例をご覧いただくのがわかりやすいと思います。そのため、今後、こうしたアメリカのターゲットをしぼったマーケティング成功例や失敗例を、どんどんご紹介していきたいと思います。どうぞお楽しみに!