2013年9月24日火曜日

オンラインで最初の10,000人ユーザーを獲得する方法


ソーシャルメディアでユーザーやファンを増やすには、インターネットのアプリやサービスで最初の1万人を超えるにはどうすればいいか。誰もが悩んでいる問題です。

私も成功したスタートアップ企業の経営者に出会う度、同じ質問を繰り返してきました。その度に、いつも同じ答えを返されてきました。その答えとは、「そんな簡単な方法はない」。

スタート当初から華々しくPRを行い、当日いきなりサインアップが数千件と急上昇するのは、例外中の例外。よほどすごい技術や創業者で、最初から注目を浴びているか、たっぷりと宣伝費用があるかです。

華々しく見える成功したスタートアップでも、買収されるまでには平均で5年、IPOまでには7年かかっているそうです。最初の一万人のユーザーを獲得するにも、もちろん時間をかけて、手間暇かけているのです。

でも、1つだけ、コストをかけず、ローンチ時からいきなり多くのユーザーを獲得する方法をご紹介します。それは、製品やサービスのアイデアの段階から、ファンを集めること。

あるブラジルのウェブサービスは、アメリカでのローンチに向け、Facebookで広報をしていきました。「こんなアイデアがあるのだけれど、どう思う?」「今、ビジネスを始めるために、これこれの準備中です」など、自社のサービスに興味があるコミュニティーを、何と一年もかけてつくっていきました。結果、ローンチ直前に、既にサービスの登録希望者が数千人いたのです。あっぱれ!


自社ブランドのファンのコミュニティーを作っていくには、時間がかかります。ソーシャルメディアの素晴らしいところは、完全なものでなくてもいいこと。ブラジル企業のように、ファンとの対話の中で、作っていけばいいのです。もしかしたら、ファンから良いアイデアを貰えるかもしれません。初期からファンでいてくれた人達は、友人たちに口コミの宣伝をする“Advocator”になってくれる可能性が高いのです。そうなってくれるよう、継続こそ力なり!

2013年9月17日火曜日

日本企業のBIGチャンス到来!アメリカB2B営業戦線




仕事柄、マーケティング関連のイベントやらワークショップで、いつもアメリカ最新の情報を仕入れています。こまめに参加していると、大体のトレンドが見えてきます。ビックデータの営業利用はもちろん ですが、それ以外で関係者の誰もが関心を寄せ、新たに戦略を練っているのは、B2B(法人営業)におけるソーシャルメディアの利用です。

B2Bではアカウントマネージャー(営業担当者)が直接、顧客となる企業からビジネスをもらってきます。アカウントマネージャーと顧客との結びつきを育ててこその、ビジネスです。この部分はおそらく完全にはなくならないでしょう。

ですが、B2B営業で、直接ソーシャルメディア経由で過半数の顧客獲得をしている企業も出てきています。

成功例は、マーケティングのKissmetrics。この会社ではWeb Analyticsを提供しています。この会社の創業者自身、ソーシャルメディア・マーケティングのコンサルティングをしています。なんと彼は、自ら営業に回ること一切なしに、ソーシャルメディア活用で、スイス航空などの大企業から受注に成功しているのです!新規顧客であるスイス航空から、営業もしていないのに突然仕事を依頼したいとメールがくる。それも、一社だけでなく、過半数の顧客が営業なしに来るのです。

こうしたことは、これまであり得ないことでした。それが今、可能になってきています。

日本企業にとっては、アメリカ市場参入でまだ 営業が弱くとも、ソーシャルメディア活用で営業強化が出来ます。ソーシャルメディア利用なら、たとえ自分が英語での営業が苦手でも、担当者をつければ大丈夫。上手く行えばアメリカ企業に遜色のない営業力をつけることが出来ます。


日本企業の皆様、チャンス到来です!

2013年9月9日月曜日

自分で出来る! 米国でのPR



最近は色々なオンライン・PRツールが増えました。そのため、平均一万ドルはかかる高価なPRエージェントを使うより、自社内でPRをやってみようというところが増えているようです。

もちろん安いサービスを使うからには、自分で準備することが増えるので、ここではどんなことをすればいいのかご紹介しましょう。

1.自分のターゲットとなる顧客たちが誰か、よく知る
そもそも誰が北米市場でターゲットになるのかわからなくては、メッセージを届けることは出来ません。出来るだけ具体的に、例えば「大学卒業後、就職して2-3年くらいまでの若者。都会に住んでいて、収入はX万ドル。アウトドアに興味があって、エコな生活を好む」などとイメージをしっかり持ってください。

2.メッセージをつくる
特にオンラインツールを使う場合は、メッセージはすでに出来ている必要があります。PRしたい会社や製品などのビデオやイメージも用意しましょう。ぐっと興味を惹きつけるスローガンを作ります。そしてメッセージを作るポイントは、ターゲットの興味を引くように、ストーリーを絡ませること。製品の紹介などで機能を列挙した無味乾燥なメッセージでは、誰も聞いてくれません。

3.ターゲット顧客がよく見るメディアをリストアップ
ターゲット顧客が集まるメディア、それらの編集者やライター達のコンタクトリストを作ります。オンラインツールでは、コンタクトリストを作ってくれるものもあります。ですが、必ずしも自分が届けたいところがリストに入っているとは限りません。「ここには絶対に出したい」というところは、やはり自分で届けるのが確実です。

4.オンラインツールでメッセージを配布
関連メディアへの配布やサーチエンジンに引っかかる様にするところが得意です。自動でかなり多くのメデイアに配布してくれるので、ずうっと楽になります。後は、オンラインのレポートや結果待ちです。

これでDIYPRに挑戦出来ますね!


あまりに具体的すぎてブログに書けない話などは、ニューズレターで配信しています。どうぞ今すぐご登録(Sign UP)ください!

2013年9月3日火曜日

「それもあり!」目からウロコの北米流PR術

「目からウロコ」の北米流PR

 所変われば品変わる、ではないですが、所変わると慣習も変わります。これはもちろん、ビジネス慣習についても大いに当てはまります。日本とアメリカでは、新製品や新サービスローンチ時のPR仕方も大いに異なります。

北米市場を狙う場合、PRは基本的な情報を流すのみのプレスリリースと、そのまま掲載してもらう状態にまで記事を作りこんで関係者に配布するものがあります。「それ、やらせ記事じゃないの?」といえばその通りなのですが、やらせと異なる点は、ただそのまま情報を掲載するのではなく、きちんと編集者が製品について事実などを確認することです。そして、その記事が読者にとってためになる・面白いものであれば、採用してくれるのです。もちろんドラフトとして受取り、編集者が手をいれることもあります。多忙な編集者やライターにとって、とても便利な「情報源」となっているのです。


注目なのは、こうした企業が作るメディアは、テレビのニュースや新聞、ブログなど様々なところで使われ、かなり一般化しているということ。普段ニュースを見ていても、どれが企業で作られたものかわからなくなっています。それは、きちんと中立的な立場から、読者や視聴者の立場に立って用意されているからです。でも、私達が見ているニュースや記事のどれかは、確実に企業で用意されて配布されたものなのです。

これだけ一般化されていると、編集者やライターにとって、こうした貴重な情報源を受け取るのは当たり前のことになっているます。逆に、上手く準備された情報を配布してくれるだろう、と期待しているのです。

この辺をうまく利用して、PRを行うのが北米流のPR戦略なのです。

次回は更に、良いPRどんな点をカバーしているかについて、お話しましょう。