2013年1月31日木曜日

2.ゲーミフィケーション実例紹介 www.ask.com

ゲーミフィケーションの定義について前回はお話しました。それでは早速、ゲーミフィケーションが企業でどんな風に使われているのか、実例をご紹介します。

「ゲーミフィケーション」の使われ方は色々ですが、ここでは「www.ask.comでの消費者向けのマーケティングとしての使われ方を見ていきましょう。

「Ask.com」はその名の通り、質問が出来るサイトです。 サーチ・エンジンも付いているのですが、このサイトのウリは、「Q&A」で質問すると、ご近所さんからエクスパートまで、様々なコミュニティーの参加者が答えてくれます。「昔、はやっていたこれ、なんだっけ?」的な曖昧でサーチしにくい質問も、人に聞くと答えがみつかりやすいこともあり、それなりに便利なようです。実はAskc.comは全米トップ10のサイト(自称)で、毎月100億以上ものユーザーを集めているすごいサイトなのです。このサイトは米国向けのため、残念ながら、日本ではこのサイトを見ることができないようです。




アメリカでは確かに、広告などを良く見るサイトでした。でも、検索機能は何と言ってもGoogleが一番だし、何か売りつけられそうで敬遠していたため、私も使うのは初めてでした。

このサイトのトップ・ページに行くと、まず一番に目につくのはQuestion of the day「今日の質問」コーナーです。他愛のないことだけれど、なんだっけ?という質問があり、四者択一問題になっています。例えば、「Puceって何色のこと?」これを聞かれたアメリカ人の、半数以上はわからないようです。いきなり聞かれて、私も全く見当が付きませんでした。色の名前であることすら、わかりませんでした。適当に答えを選ぶと「当たりです!」ああ、Puceって茶色っぽい紫のことなのだと納得。日本語では、一番近いのが蘇芳(すおう)色です。





 確かに日本でも、「蘇芳色ってどんな色?」といきなり聞かれても、半数以上の人がわからないと思います。わかりそうでわからない簡単なクイズを聞かれると、答えを知りたくなります。そんな心理をついて、答えをクリックして見ると、関連記事や「じゃあこんな質問は答えられる?」と、似たようなクイズが続きます。そのためつい、「どれどれ」とサイトに長居し、ついでに似たようなことを調べてみたくなります。Ask.comの目的は、まさにそこ、「ユーザーをそのサイトにどれだけくぎ付けにできるか」にあるようです。

次回はより詳しく、Ask.comのゲーミフィケーションについて見てみましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿