2013年2月1日金曜日

3.ゲーミフィケーション実例紹介www.ask.comの続き


前回、Ask.comのQuestion of the dayにつられて、アメリカサイトを試したことをお話しました。


Ask.comではその主なウリのはずである検索機能よりも、Question of the dayを目立たせて、ユーザーの注意をそちらに向けていました。ユーザーのちょっとした知的好奇心をくすぐりつつ、結果としてサイトの検索機能をつかわせる。私は検索にはもっぱらGoogle派なのですが、Question of the dayのクイズにのせられたこの時だけは、Ask.comの検索をついつい、そのまま使い続けました。


大したことをしていないように見えますが、その「さり気なさ」に高度なテクニックを感じます。やはり、わざとらしさを感じると、「その手にはのらないぞ」とこちらも身構えてしまいますから、逆効果となってしまいます。どんなユーザーか想定していて、そのユーザーにはどんなゲーム要素を導入すればいいか、全て計算されているのです。


Ask.comは2012年ごろから特にユーザー・エクスペリアンスを改善するため、様々な努力をしています。Ask.comのプロダクトマネジメントの前シニア・ディレクターJason Ruppは、Badgeville Engage 2012 Summitでゲーミフィケーションについてこんなふうに発言していました。「コンテントの最適なコンビネーションを、各(ユーザーの)デモグラフィック属性に合ったソーシャル・メディアと使うことがユーザーのエンゲージメントを高める秘訣だ」「大変なタスクだけれども、成功すれば成果も高い」


今回試したQuestion of the dayを使ったゲーミフィケーション導入ももちろんその一部で、ユーザー数とサイト滞在時間の増加はおそらく確実でしょう。何と言っても、「Ask.comなんて大したこと無さそう」(すみません!)と思っていた私ですら、ゲーミフィケーションにのせられていつの間にか15分近く使っていたのですから。


ゲーミフィケーション、侮れません!

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