先週の日曜日、午後3時半から、ここアメリカ、ルイジアナ州ニューオーリンズで、スーパーボールが開催されました。スーパーボールはプロ・フットボールのシーズン最後を飾る決勝戦です。アメリカンフットボールに馴染みのない方にはピンと来ないかもしれませんが、開催される2月の第一日曜日は「スーパーサンデー」と呼ばれ、ほとんどのアメリカ人がTVでこのゲームを楽しみます。 2012年の視聴率は47.8%、普段はフットボールを見ない人でも、一緒になってとにかく楽しみます。今年はSan Francisco 49ersが二十年ぶりで出場するため、サンフランシスコはもとより、ここシリコンバレーでも例年以上の盛り上がりを見せていました。
私もこの盛り上がりを楽しむために、ご近所さんが主催する「スーパーボール・パーティー」に行ってきました。大画面を囲み、簡単なスナックや、ホットドックとビール、そして試合をみんなで楽しむ、カジュアルなパーティーです。私たち以外に、San Jose周辺に住む30〜40代のごく普通のアメリカ人カップル達が、5組ほど参加していました。
さて、NFLといえば、ウェブサイトのファンのページに、ゲーミフィケーションが使われています。フットボールファンに、このサイトのゲーミフィケーションデザインは効果があるのでしょうか。ためしに、パーティーに来ていたアメリカ人男性に聞いてみました。
「NFLのウェブサイトには良く行く?」
「うーん、いろんなチームのスコアをチェックする時くらいかな。贔屓のチームのサイトに直接行ったほうが、ダイジェストもNFLのサイトよりも長く見れるからね。」
「じゃあ、NFLファンのページは?」(ここにゲーミフィケーションが使われています)
「いや、いかないなあ」
「ファンのページでポイントを獲得すると、色々特典がもらえるのよ、知っていた?」
「知らないなあ。自分の贔屓のチームの情報は見たいけど、なんだか面倒なことはしないね。それに、僕は『NFLのファン』じゃないから。49ersのファンだから。NFLだと一般的すぎて。49ersのことなら他のサイトに行くからね。」
なるほど!
彼は「自分の地元チームを応援するためには色々する」けれど、「NFL自体には興味が無い」とのこと。ここで、NFLのファンページで使われているゲーミフィケーションに、一つの仮説たててみました。
仮説:NFLのファンページのゲーミフィケーションは、NFL自体のファンを惹きつけることには成功しているけれど、ある特定のチーム(この場合は49ers)のファンを、NFL自体のファンとして新たに獲得することには、成功していない(もしくは獲得しようとしていない)。
次回はこの仮説が正しいかどうか、ファンページのゲーミフィケーションを試してみることにします。
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