2013年8月1日木曜日

マーケティング、日本とアメリカでどう違う?

今回、日本出張で色々な方達にお会いして、勉強になることが沢山ありました。その時によく聞かれたことが「日本とアメリカのマーケティングってどう違うの?」です。

お客さんに企業のイメージやメッセージを届けるという目的は同じでも、どんな風に届けるかがかなり違うような気がします。

ビジュアルにするとわかりやすいので、日本でのマーケティングのイメージです。


これは、ビルボードに大きな広告などをうって、それを皆が見るイメージ。
日本では大きなトレンドがあることが多いし、かなり大雑把にくくると、皆、大体似たような考え方やライフスタイルであったりする。それで、何か広告などをうって、皆がそれを見て「フムフム」という感じでしょうか。実際、製品の新発売キャンペーンでも、ビルボードや店頭ポスターが多用されています。

その一方、アメリカ風にすると、こちら。

皆が違う方を向いて、違う考え方をして、それぞれの好みの活動をしている。だから、ビルボードなんかは、もちろんハイウェイ沿いにあったりするけれど、一般的にあまり効果的でない。新製品のキャンペーン用店頭ポスターも、見かけない。では、どうやってマーケティングしているのだろう。マーケティングのプロ達が何を考えているのか。

このとにかく多種多様でバラバラな考えの人たちの中でも、「その商品を使うことで彼らの問題解決になるから、顧客になるであろう 人たち」に、どうやって「彼らの目前にそのメッセージと商品を届けるか」、を必死に考えているのです。

これは「言うは易く行うは(かなり)難し」。ただ皆に宣伝しても、あんまりにも市場や国土や人口が広大で、とにかく多種多様な人々がいるため、かなりきっちりターゲットをしぼっていかないと効果が出ないのです。誰がこの製品を必要としているのか、その人達は普段は何を見ているのか、どうやってそのメッセージを届ければいいのか、いつ届ければいいのか、購入してもらうパターンは何かなど、細かく考える必要があります。インターネットとソーシャルメディアの活用でお客さんについて研究し、企業はどんどん「必要なお客さんの目の前に届ける精度」を上げてきています。


実際の例をご覧いただくのがわかりやすいと思います。そのため、今後、こうしたアメリカのターゲットをしぼったマーケティング成功例や失敗例を、どんどんご紹介していきたいと思います。どうぞお楽しみに!

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